ストレス解消法

いちゃいちゃの落とし穴


人は、大好きな人ができると心に眩い日の光が差し込むものです。
もう嬉しくて嬉しくて、周りの何もかもが目に入らなくなるくらい、
世界が、自分たちを祝福してくれているようにも感じたりします。
親元からの自立を確立するためにも幼児期や児童期を過ぎる頃から、少しずつ、
それまでに馴染んだ原初的スキンシップを手放す練習を始めていた私たちは言うなれば、
それらを意識的に抑圧しながらの成長をも推し進めてきたわけですから、
それが、恋人関係という形で再び目の前に舞い降りて解禁状態になるや否や、
それまでの抑圧心理が反動を起こす程の多大なるスキンシップの謳歌を体験するわけです。
しかし、私には、こんなふうに相手の目に映った幸せな自分の姿しか見えなくなってしまう時にこそ、
特に男性の皆さまがたには慎重に気をつけて頂きたいなぁと思うことがあります。
それについて運悪く、「あっ!」と思い当たってしまった女性の皆さんに至っては優しく、
あなたの大切な男性に向かって「お願い!」の耳打ちをしてみて下さい。

男性の中には、彼女ができると嬉しくてついその逢瀬について親しい男友達や先輩等に向かい、
その一部始終をあれこれと口にしてしまうかたもおられることだろうと思います。
これはとても素敵なことですが、同時に危険な面もあるのです。
例えば、この語りの延長で彼女との性的なやり取りについて話題が及んだとします。
これは、特にそういったことを初めて経験する男性に多いことなのですが、
「自分の不慣れについて、人に相談に乗って貰う」等の名目で余計なことまで話し込み、
その結果、彼女のプライバシーを意図せずに侵害してしまうのです。
男性にとってはこの手の経験を踏めたことが、一つの有意義な人間存在としての証となります。
昔から、「獲物を獲得した男性の姿とは、ある意味で一目置かれもして来た」わけですから、
ついつい、自らの武勇伝を誇るあまりに人によっては大公開まで行ってしまうのです。
そして、そんな自分自身に対して罪悪感はありません。
その一方で、自分の彼氏によって性生活を暴露された女性の側ではどうでしょうか??
ましてや、彼氏と彼女が同じ会社に勤めている上で彼氏の話した相手が、
彼女もいずれはそこで接触するかもしれない人物でもあったとしたら?!

その実、性生活をネタにした迫害に遭う確率が高いのは圧倒的に女性の側です。
彼氏にとっては非の打ち所の無い武勇伝で済んでも、
女性の側はそのことで職を失うことだってあります。
従って、「男性よりも、女性はより賢くあらねばならない。」等の教訓も残るのですが、
その女性を愛していると囁く言葉に偽りが無いのであれば、男性の側も、
この点を考えてみても悪いことにはならないのではないでしょうか。
この配慮のすれ違いによって当初は熱く燃え上がっても、
最悪の破局を迎えるカップルは少なくはありません。大げさに言えば、
「何も、悪いことをしているわけじゃない。俺たちの性的な関係は社会公認だあ!」と、
胸を張ったところでお局様からいびられるのは彼女の側です。
確かに悪いことをしているわけではありませんが、世の中、
そうは真っ白に物事が進むばかりでもないのです。
親しい人に相談するにしても会社の常連がいる飲み屋や社員寮、
官舎等を避ける等の工夫が伴うとより、彼女との人生が長続きするかもしれません。
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