恋愛による傷つきを自認する![]() 過去の恋愛が現在の恋愛を足繁く妨げることもあります。 私は、恋愛の絡む人間関係によって酷く傷ついたことがあります。 「そんなもの、泣いてやる価値もないわ!」 こうも、私の中の強がりは言うのでしょう。 しかし、強がらなければならないのは何よりも、 心の奥深くが酷く傷ついていたからです。 私は今、傷ついた自分を認めてやることができます。だからもう、 傷ついたこともない素振りを見せるのは止めておきます。 私はたくさん恋愛に泣きましたし、私はたくさん恋愛に怒りました。 でも、一番、辛かったのは涙が止まってしまった日です。 あまりにも悲しく、腹立たしく、その感情の振幅に驚いた途端、 自然な涙を零すことをぷつりと見失ってしまったのです。実際、 泣けなくなってしまうこと程に幸福から遠のいた世界はありません。 何年もの間、私の中の正常な涙は機能を停止したのです。 その代わりにとにかく、苛々が増加しました。 何か、常に怒っている感じなんですね。 お姫様が、魔女に代わる時とでも言うのでしょうか?? 慈悲深い側の自分が酷く蔑ろにされる経験をした後でしたから、 私自身がこの世に対して拗ねてしまったのだと思います。 ただ、この傷ついている自分を認めるに至るまでが、 実に根気の要る長いプロセスでした。不可抗力の要素もあったとはいえ、 自らでもって、自分自身をどうしようもなく傷つけるに至ってしまった、 自分の失敗を認めるだけの自我力が私には育っていなかったのでしょう。 私は、泣けなくなった代わりによく怒っていました。 怒る装いでもって、泣いていました。 しかし、そんな自分自身にどうにも太刀打ちできなくなって、 初めて、私は自分の無力に率直になることができたのです。 そして、自分に敗れた私のそのありのままでもって立ち向かう、 私自身への覚悟を私に踏めた時、私の恋愛は新たな局面を迎えたのです。 この折、私の前にいた男性が私の夫でありますが、 彼は、私に向かってこう率直に述べました。 「ありのままの姿は僕にとっても尚、わかりやすい。」 「君がこの僕の始まりを待ったように、僕もその君への到達を待っていた。」 私たちは今、絵空事やどちらかの願望ではなく事実や現実でお互いを繋いでいます。 AboutSite
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