ストレス解消法

信仰に差異のある恋人たち


特別な信仰を持っている人に限って特別な姿をしているとは限りません。
時には、何気ない日常で何気なく恋に落ちた相手が、
自分とは異なる信仰を持っていることもありましょう。そんな時は、
愛し合う自分たちとは別に信仰の住み分けを日常に試みてみたり、
或いはどちらか片方の信仰に合わせる等の工夫をして、
お互いの愛を継続して育みます。
しかし、信仰の違いが二人の間に限れるものではなく、彼らを取り巻く、
家族が絡んでくるとなると難しいこともあるようです。

私には聞いたことの無い宗派でしたが、私も、
自分とは異なる信仰を持つ両親の下に育った、
男性とのおつき合いを経験したことのある人間です。
――私自身はクリスマスにケーキを買って特別な日の雰囲気を楽しみますし、
   子供時代には神社のお神輿を貧血気味にも担いでいましたし、
   祖父母のお参りにはお寺に向かいます。――
彼とは普通の場所で普通に出会って恋愛を始めることになったわけですが、
たまたま、あることがきっかけとなってそのことを告白されたのでした。
もちろん、これはデート商法の類ではなく、彼も私も子供だったのです。
自分ではなく、別途、母親が入信しているという認識の仕方でしたから、彼もまた
この点の及ぼす、様々な影響には全く無防備の状態で過ごしていたのでした。
ですから、そこは実に無邪気なものでした。

さて、当初、「自分の親がそうしているものだから、
俺のことには関係がないよ。大丈夫。」と余裕を見せていました彼でしたが、
これまた無邪気なものであったとしても、結婚の二文字が、
私と二人の間に登場するようになると急に雲行きが怪しくなって来たのです。
「君には是非、入信して欲しい。でないと、
 俺は、君と結婚できなくなってしまう!!!」
どこでどうしてそうなったのかわかりませんが、
彼も、私にはこう詰め寄るようになったのです。
信仰を持つ人間の心そのものを大切に思う私ではありましたから、
自分なりに彼の家族や彼の活動を尊重したいとは思っていました。
そして、自分の中で何かがしっくりと来る日の訪れを待っていたので、
彼の言うものに対する入信の道を全くもって、隙も無く、
自身に断っていたわけでもありませんでした。

しかし、あまりにも激しく気持ちを急かされてしまったので、
このしっくり来るはずのポイントをニュウっと圧し出されてしまい、
自分でもよくわからなくなってしまったのです。
この時、彼の親御さんのことを全く考えていなかったわけではないのですが、
――もちろん、信仰についても。しかし、――
それ以前に彼と自分は彼と私という横並びの関係性でもって、果たして、
真っ当な結婚ができるのだろうか(?)とは思ってしまったんですね。

それでなくとも、一人一人の人間は何よりもまず、
自分自身であることの信仰を持っているはずです。
ですから、“打ち解けるよりも先に大親友になれ!”と急かされても、
やっぱり、やっぱりよ・・・。何が何だか、難しかったのです。
いくら何でも、中身すっからかんくらいの勢いだけでは、
さすがに自分の結婚を決められなかったですたい。・・ってなわけで、
相互理解には時間をかけることも、必要不可欠ではないかと私は思っています。
ゆっくり、焦らず、相手と共に分かち合っていく、
その上の結びつきはそれだけに厚いものになるのではないでしょうか(^^)b
ちゃうかのぅ?
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