愛の巣の明かした真実大好きな人とラブラブな時間を過ごすと気持ちが緩み、その延長で若干、 通常のペースよりも物ぐさモードに入る人は少なくは無いと思います。 私はよく、THE HIGH-LOWSの曲「日曜日よりの使者」を彼氏に歌って貰ったのですが、 彼曰く、恋人と共に過ごす時間とはまさに仕事以外の休息そのものだったそうです。 私は私で、4連休のうちの2日間のみを彼の家で過ごす期間と決めていたものの、二人とも、 モタモタモードに陥ったことの延長で挙句の果てには3日間連続で滞在したことがあります。 恋人同士のうちは相手と共に過ごす「外側に置かれた休日」の他にも、 「実生活上の動作性」が存在します。この両者の間には、 自身を取り巻く環境に依拠するところの大きい明確な境界線が成立していますから、 この物ぐさモードが、二人の関係性に害を及ぼすことはまず少ないことでしょう。 しかし、これが、夫婦の間となるとどうでしょうか?? ![]() 彼がどんな人物であれ自分が滞在しない間の、 管理者がそれまでの天国(愛の巣)にはいたわけですが、当然のことながら、 自分というこれまでのお客様は“天国の共同管理者”となります。 時には愛の巣の環境維持においても、 自らの献身的態度に快感を味わう以上の対応を要求されることもありましょう。 そんなところですれ違う利害によっても、カップルは信頼関係を試されるわけです。 私の知人夫婦の家の中にはいつ訪問しても、足の踏み場の無い住まいがありました。 もちろん、アポ無しの訪問ではありません。それこそ、何日か前からのお呼ばれです。 しかし、私はいつも、彼らの遊んだ玩具を掻き分けてできたスペースに滞在しましたし、 一緒に持参したお菓子を食べようにも、山盛りの玩具がテープルに乗っているのです。 「入り口に近い部屋にはスペースが無いから・・。」と間もなく、 奥の寝室へと通されるようになったのですがそこでも、玩具が万年床を囲んでいました。 尚、このカップルは夫婦二人で暮らしておりまして、部屋のことでは、 夫婦でよく揉めると奥さんの側がため息をついていました。 床の上の玩具は、旦那さんのばら撒いたものも多いのですが、 旦那さんが自分で片づけることはありませんし、かといってパートに出るわけでもない、 専業主婦の彼女も手をつける意思の全く見えない口ぶりです。 ところが、「普段、家にいる妻には部屋を綺麗にしておいて欲しい。」というニーズが、 旦那さんの側にはあったものですからここに利害の不一致が成立していたのです。 その一方で、子供の頃から片付けを苦手としていた奥さんの腰も重く、 両者の関係性は急速に冷えていったのでした。 旦那さんが、グラビア女性のポスターを奥さんへの当てこすりでトイレに貼るようになり、 床の上には露出の高い女性フィギアが並んでいきました。 奥さんは、頻繁に女友達を自宅に呼び寄せては旦那さんとの間に精神的な壁を築きます。 こうして、ばっと燃え上がった恋愛感情によって同棲から結婚へと勇み足で突入した、 某カップルの愛の巣は深刻な冷戦の場と化していたのでした。 ここで交わされるものが“遠まわしのメッセージのみ”であるだけに、 利害の不一致という一つの機会を通した夫婦関係の成長も生じないのでした。 AboutSite
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